症例&コラム
当院の根管治療の症例について
当院の根管治療の症例
患者様のお悩み
頭重感、左上奥歯の痛み、左側の鼻閉感を主訴に来院されました。上記主症状に加え、左上6番目の歯の激しい打診痛を認めました。
左側上顎洞炎臨床診断の下、CT撮影を施行しました。
左側上顎洞に不透過像を呈し、左上6番目の歯の根尖部に感染巣を現す病変が認められたため、感染根管処置(歯根の治療)を2日間行い、症状が消失したため根管充填を施行しました。
左側上顎洞の含気は良好で、治療前に認めた不透過像は完治しています。
根管治療終了後は土台を作り、ジルコニア素材のクラウンを被せて治療を終了。
以降メンテナンスとなりましたが、疼痛の再発無く経過しています。
当院の根管治療について
短期間で徹底的に根管内を洗浄します。
一般的な保険診療では1回の根管治療に割ける治療時間は長くても30分程です。その結果いつまでたっても症状が緩和せず、不十分な状態で治療を先に進まざるを得なくなることが多いです。当院の根管治療は1回の治療で90分程行い、徹底的に根管内をきれいに致します。そのため、根の治療を完遂させるまで2-3回の来院で済むことが多いです。
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)の使用
当院は24倍まで拡大可能なマイクロスコープを所有しております。裸眼では到底検出できない根管内の汚れまで確認できるので、正確な判断が可能になります。
ニッケルチタンファイルの使用
根管治療に使用するファイルはステンレスファイルと、ニッケルチタンファイルの者があります。ステンレスファイルは固く破損は起こりにくいですが、それ自体が曲がりにくいため、湾曲した根管には不向きです。
ニッケルチタンファイルは写真のように柔らかいため、湾曲した根管においても治療成績が良好といわれています。
しかし、多くの歯科医院では材料費の観点よりステンレスファイルのみを使用して根管治療を行っているのが現状です。
当院では少しでも治癒確率を向上させるため、ニッケルチタンファイルの使用に勤めています。
他院で歯根の治療を行ったにもかかわらず、奏功しなかった方、今後治療が必要と言われてご不安な方、お気軽にご相談ください
【監修】歯科医師 金丸健太
長崎大学歯学部卒業
外科治療を中心に診療をしております。特に外科矯正を多数経験しており、お顔のバランスと噛み合わせを考えた治療をご提供いたします。