症例&コラム

抜歯になる歯を救える歯根端切除術について

抜歯になる歯を救える歯根端切除術

歯根端切除術
虫歯菌が根の先に広がり、顎の骨の中で海の袋を作ってしまうと根の治療では完治が困難で抜歯を余儀なくされることが少なくありません。
根の治療が奏功しない場合の最後の手段として歯根端切除術という治療方法がありますので紹介いたします。
歯根端切除術で抜歯になる歯を救える可能性が出てきます。

患者様のお悩み

前歯の痛みを主訴に来院されました。
鼻の下まで腫れ上がり、歯茎から膿が出ていました。
CTを取ると上顎骨に及ぶ巨大な膿の袋(嚢胞)を認めました。
歯根端切除術前、膿が溜まった状態
根の治療を徹底的にやり直した後に歯根端切除術を施行しました。

歯根端切除術 顎骨内の嚢胞を一塊に取り除き、約3mm歯根の先を切除しました。
歯根の先からMTAセメントという特殊なセメントを充填しています。

下記は術後3ヶ月後のCTになります。
嚢胞があった部位に骨造成を認め、治療が奏したと判断します。
歯根端切除術後の経過、膿の消失 その後感染所見なく経過良好です。

当院の歯根端切除術について

当院では、肉眼の最大25倍にまで拡大して患部を見ることのできる歯科顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて手術を行います。
また、歯根端切除術専用の特殊な器具・セメントを用いて緊密な封鎖を行います。
歯が残せる可能性を模索したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

【監修】歯科医師 金丸健太

長崎大学歯学部卒業
外科治療を中心に診療をしております。特に外科矯正を多数経験しており、お顔のバランスと噛み合わせを考えた治療をご提供いたします。